パフ 魔法の竜(Puff, the magic dragon)の歌を私が初めて聞いたのは、いつものように息子にEテレを見せながら食事の準備をしていた時。
何の気なしにつけていたおかあさんといっしょで、ふいに悲しい歌が聞こえてきたのです。
▼こちらがパフの簡単なストーリー。
海辺にパフという名の魔法のドラゴンがくらしていました。
ジャッキーという少年と一緒に、いつも旅に出ては、
王様や海賊に会いに行きました。
しかし、ドラゴンと違って成長していくジャッキー。
いつしかパフに会いに来なくなります。
友達がいなくなり、ひとりぼっちのパフは、寂しく涙を流す…。
最後にはきっと何かパフにいいことがあるはずだ、と思って聞いていたのですが、
結局パフはひとりぼっちで、あたまを垂れてほこらへ帰ってしまったまま、歌は終わってしまいました。
なにこの切ない歌…?!
悲しすぎてもうすこしで泣くところでした…。
しかもEテレの歌の絵が、とても悲しそうにうなだれたパフの姿で、よけい切なさをそそるんですよね…。
なんだか救いのない終わり方でモヤモヤしたわたしは、「パフ 歌詞」「パフ 悲しい」などで検索したんですよね。
そうすると、英語版の絵本の在庫があるのを見つけたんです。迷わずその場でポチってしまいました。
でも、その絵本の結末は歌とは違ったんです。
この記事では、パフ 魔法の竜 (Puff, the magic dragon) の歌と絵本についてご紹介します。
パフ 魔法の竜 (Puff, the magic dragon)の原曲について
パフ 魔法の竜 (Puff, the magic dragon)はもともと、1963年に発表されたアメリカのフォークソング・グループのピーター・ポール&マリーの楽曲です。
不老不死のドラゴン・パフと人間の少年のジャッキーの交流と別れを描いています。
▼1965年のライブ映像!白黒で時代を感じます…
パフ 魔法の竜 (Puff, the magic dragon) の絵本が届いた!
Amazonで注文翌日に到着しました。
それではご紹介します!
パフの絵本の外観は?
こちらが、届いた絵本です!
表紙のタイトルが、金色でキラキラして高級感があります。
挿絵もなんともいえずレトロな感じ。
CELEBRATING 50 MAGICAL YEARS! と金文字で書かれています。
2007年にPuff, the magic dragon の曲の50周年を祝って出版され、およそ100万部を売り上げたそうです。
裏表紙はこんな感じ。
▼こんなことが書いてあります(意訳)
ジャッキーと、幼なじみのパフが一緒に冒険する特別な場所、魅惑的なホナリーの国へようこそ!
この色あせない、愛すべき歌の50周年をお祝いして。
パフの絵本は英語版しかないの?
パフ 魔法の竜 (Puff, the magic dragon) の絵本は日本語版もあります。
翻訳は、あのさだまさしさん!
とっても興味があったのですが、在庫が非常に少なく(廃版なのかな?)プレミア付きのようで、中古でなんとお値段13,000円…。
一方、英語版の原書でしたら在庫がありますので、お安いです。
多少値段は変動があるみたいですが、私が買ったときは、953円でした。
英語版を買うほうが絶対お得です!
英語版の絵本、内容は難しい?
英語版ということで、読み聞かせをするのに難しかったらどうしよう…と思ったのですが、
本文はすべて、パフの英語版の歌詞でした!
ですので、内容は難しくはありません。
ネットで調べれば日本語訳も見つかりますので、内容を把握して適当に日本語で読むこともたやすいです。
わたしは読むときは歌いだしてしまいます。笑
絵本の装丁も選べる!
この絵本の装丁は、ハードカバー、ペーパーバック、ボードブックと3種類から選ぶことができました。
それぞれの違いを簡単に説明しますね。
- ハードカバー・・・表紙のみ固い紙でできていて、中のページは薄い紙でできている本。日本でよく見る、スタンダードな絵本の形。
- ペーパーバック・・・表紙・中のページもすべて薄くてやわらかい紙でできた本。安いですが、耐久性は劣る。
- ボードブック・・・表紙・中のページもすべて固い厚紙でできた本。赤ちゃん用の絵本などによくある、丈夫な本。
私が購入したのはボードブック。
ちょっとかさばりますが、息子の乱暴な扱いにも耐えうるので、私はボードブック版を購入して大正解でした!
パフ 魔法の竜 (Puff, the magic dragon) 絵本版はハッピーエンド?
前で触れたとおり、この絵本の本文は パフ 魔法の竜 (Puff, the magic dragon) の英語の歌詞しか載っていません。
最初のほうは、パフとジャッキーが、楽しそうに冒険しています。パフがしっぽにジャッキーを乗せて王様を訪ねて行ったり、海賊が敬礼しているようすが描かれています。
後半にさしかかると、ジャッキーが来なくなってしまい、寂しそうにうなだれたパフの姿。
挿絵をみると切なくなります…。
ですが!
最後の2ページ。
パフのとっても嬉しそうな顔が見られます!^^
本文中の歌詞は変わらないのですが、絵だけでハッピーエンドの結末が描かれていますよ。
ちなみに、Amazon海外版でこの絵本のレビューを見てみると…
挿絵でハッピーエンドが描かれているのに、本文に追加はなく、通常通りの歌詞だけで終わってしまった。
4歳の姪っ子のために、手書きで(この結末に関して)文章を書き足したよ!
…というコメントがあって、なるほどな~と思いました。
絵本を読むときに、最後にひとことハッピーエンドの結末に関してお話を追加してあげると良いかもしれませんね。
▼パフの絵本はこちら
パフのストーリーについて思うこと…
この歌が悲しいのは、だれにでも起こる成長の物語だからなんでしょうね。
- どうしても行けないわけじゃないのに、「また会いに来るよ」と言ったまま訪ねて行かなかった祖父母。
- 実家に帰ると告げると、子どものころに大好きだったおかずをたくさん作って待っている年老いた両親。
- 日々忙しくて気にもかけなかった実家のペットが、久しぶりに帰省して玄関のドアを開けた途端、嬉しそうにじゃれついてくる姿。
そういう胸にちくんとするような光景を、だれでも見たことがあるのではないでしょうか。
パフはドラゴンですが、そのストーリー自体はとっても身近なんですよね。
一方の時間はゆっくりで、もう一方の時間はすごい速さですすんでいる。
わたしは今まですごい速さですすんでいた方の人間でしたが、
いつか子育てを終えていくわたしの時間はゆっくりになって、日々忙しく過ごす子どもたちの時間軸とはあわなくなっていくのかなぁ。
自然なことだけど、切ないですよね。
ニコニコしながらこの絵本を持ってくる子どもたちとの今しかない時間を、大事にしたいなと読むたびに思います。
子どもが巣立っても手放せない、大切な絵本になりそうです。
よかったらぜひ、お子さんと一緒に読んでみてください。
パフと同じようにちょっと胸にちくんとするけれど、最後は笑顔になれるおすすめ絵本。
▼ちいさなお子さんから楽しめるオシャレな図鑑
-
2歳~大人まで楽しめる図鑑「うつくしすぎる世界の動物」レビュー
うつくしすぎる世界の動物、というタイトルからとても魅力的な図鑑のレビュー記事です。 もともとは2歳の息子のために買った図鑑なのですが、写真や絵がとてもキレイで大人も見ているだけで癒されます。 ...
続きを見る